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採点支援システムで教員の働き方を改善する | ターンイットイン

Gradescopeを活用して様々な問題形式を採点するためのヒント

The Turnitin Team
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Lyn Riverstone
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Katy Dumelle
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学生にとってより良いフィードバックや評価を戻すため、採点業務や成績評価業務に長時間を費やされている教員の方も多いかと思います。 採点支援システムGradescopeを活用した採点やフィードバック、学習評価等、採点業務を改善・ 効率化するための実践的なヒントをご紹介します。

試験採点の現状

STEM分野でもそれ以外の分野でも、試験には、他項選択式の設問と、自由解答形式の設問の2種類が含まれるのが一般的です。

なぜこのような試験形式が一般的なのでしょうか?要因の一つとして、効率性があげられます。 マークシートなどの解答用紙は機械で迅速かつ正確に採点できるため、受講者数の多い科目でよく取り入れられています。しかし、 より高次の学力を評価したいと考える教員は、自由記述や小論文、課題解決型の設問も盛り込み、複数枚の答案を簡単に回収できるよう、 冊子形式の試験問題を使うこともあります。

この2つの要素を取り入れた試験は、多項選択式問題の自動採点による一定の効率性と、 学生の思考力と文章力を評価する機能の両方を兼ね備えていますが、デメリットもあります。それは、教員にとっては時間がかかること、 学生にとっては自分の得点の根拠が分からないことです。マークシート式の問題では、各質問に対する答えの選択肢数に限りがあり、また、 部分点を割り当てることもできません。2つの問題形式に対してそれぞれ得点をつけなければならないため、 記述問題の得点は手動でスプレッドシートに記録し、マークシートの得点と合算したうえで、学習管理システム(LMS) の成績簿にアップロードしなければなりません。

2要素を含む試験の実施と採点を、 採点支援システムGradescopeで効率化する

採点支援システムGradescopeでは、試験形式にちょっとした調整を加えるだけで、 教員は他項選択式と自由解答形式を含む試験を1つのPDFで採点し、両方の要素の総合得点を生成することができるようになります。 紙ベースの試験を教室で実施したあとで、教員はGradescope内の小テストや試験課題のテンプレートを用いて、 それらをデジタル化し、採点します。

Gradescopeのルーブリック採点と解答のグループ化機能により、マークシートや冊子形式の試験に比べて、 より具体的で個人に特化したフィードバックを、迅速かつ容易に提供することができます。 多項選択式問題と自由記述式問題の両方を採点するためにAIアシスト採点と、 手動での解答グルーピングを活用すれば、採点が効率化し、一貫性も増します。


  • 多項選択式問題や短答式問題でAIアシスト採点を使う

    多項選択式問題では、選択された選択肢ごとに、Gradescopeが答案を自動的に分類します。たとえば、 選択肢Aを選択した学生は全員同じグループに自動的に分けられ、選択肢Bを選んだ学生全員が同じグループに分けられる、という具合です。次に、 教員はその選択肢グループ全員に当てはまる配点を決め、フィードバックや解答を作成します。

  • 自由記述式問題で、手動での解答グルーピング機能を使う

    自動採点のできない自由記述問題では、Gradescopeの 手動での解答グルーピング機能を活用することができます。 特定の設問への学生の答案がサムネイルで表示されるページで、教員は似た答案や類似の間違いごとにグループ分けし、 グループごとにフィードバックや減点を一斉に適用することができます。


この2要素型の試験以外で Gradescopeはどのように役立つのか

2要素型の試験は、そもそもの試験の設計上、多項選択式の問題箇所と自由記述式の問題箇所が別々に配置されているので、 関連する質問をそれぞれの形式で出題することが難しくなっています。Gradescopeでは、多項選択式の形式(例: 5つの選択肢に正答が1つ)や出題順序に制限がなく、試験全体をとおして多項選択式と自由記述式を混在させることも可能です。

さらにGradescopeでは、穴埋め問題やマッチング問題、小論文、イラスト・グラフ問題など、 多項選択式以外の出題形式の採点も迅速に行うことができるので、教員は多項選択式問題を別の出題形式に作り直すだけで、 学習評価の可能性を大きく広げることができます。

この画像は、穴埋め形式の問題、多肢選択問題、自由記述問題など混合した出題形式の試験の回答例(英語)です。

教育現場での採点や評価における課題を解決するため、Gradescopeは開発されました。 今回ご紹介したGradescopeの活用例を実践いただくことで、採点業務・ 成績評価業務における教員の方の負担削減に寄与できればと思います。