ブログ   ·  

リモート学習でアカデミック・インテグリティを維持していくためには | ターンイットイン

Christine Lee
Christine Lee
Content Manager

Subscribe

 

 

 

 

By completing this form, you agree to Turnitin's Privacy Policy. Turnitin uses the information you provide to contact you with relevant information. You may unsubscribe from these communications at any time.

 

全世界が新型コロナウイルスに対応するため、多くの学校がオンライン学習やオンラインでの学習、試験、採点に移行しています。 Turnitinは、このような状況下で学習が行われていることを保証するために教育者をサポートをしています。そして、 その必要性と時代の変化をサポートしたいと考えています。

私たちは前例のない状況に置かれており、新型コロナウイルス影響を受けて、教育者はあらゆるところで懸念事項に直面しています。 その問題の一つとして、学校で授業が行えない状況で、どのようにしてアカデミック・インテグリティを維持するかということです。 そこでいくつかの方法を提案したいと思います。

授業の形態が変わっても、高等教育では以前からすでにオンラインでの課題提出などは行われていました。例えば、 小論文や期末レポートなど課題のために行われる執筆の多くは、監視することなく教室外でも行われてきました。Feedback Studioは教員からのフィードバックと学生のレポート提出をサポートし、学生の提出課題の独自性を守っています。

しかし、教育環境に伴って指導方法も変化していきます。教室内でレポート課題を実施することで不正行為を防止してきた教員にとっては、 このリモート学習の環境下で新たな問題に直面しているかもしれません。さらに、 学業の公正性を確保するための中心的な要素として教員と生徒の関係性に焦点を当てた研究が行われている中で、 リモート学習は双方の関係性を構築する上で課題のように感じられています。


学校や教員はどのようにしてリモート学習の領域でアカデミック・インテグリティを維持することができるのでしょうか?


アカデミック・インテグリティを軸としたコミュニティを構築する

  1. アカデミック・インテグリティ(学術公正)の定義と重要性を学生にに対して明確にするようにしてください。
  2. 各学校のシラバスまたはLMS、各課題について、アカデミック・インテグリティ(学術公正) に関するの記述が記されていることを確認してください。
  3. 学生との良好な関係を築くことも重要です。ブログの投稿やオンラインでの1対1の個別指導など、 コミュニケーションを通じてコミュニティを構築し、学生が見られていることを実感できるようにしましょう。リモート学習は、 学生のモチベーションや学習目標への関心を弱めてしまう可能性があります。また、学生が講師を尊敬している場合、 カンニングや不正行為をする可能性が低くなるという研究結果もあります(Orosz, Tóth-Király, Böthe, Kusztor, Kovács, & Jánvári 2015)。
  4. 学生に各課題の学習成果を提示し、課題を意味のあるものにしましょう。"カンニング "行為は、Ann Musgroveによると、 「学生が学習には目的があると考えると、不正行為は著しく減少する」と言われています(Musgrove) 。


コースと評価基準の設計におけるアカデミックな整合性を高める

  1. 各課題のルーブリック(評価指標)と評定基準を明確にすることで、学生はどのように評価されるかを正確に知ることができます。
  2. 特定の概念の応用を必要とする様々な評価方法 (小論文、長文解答、短文解答など) を使用します。
  1. 個人に合わせた課題を出すようにして、不正行為するのが困難になるような評価を設計します。 試験課題の質問が講義や授業の内容に沿ったものであることを確認してください。また、 客観的に答えられるような一般的な質問はなるべく避け、 課題に対して学生に対する個人的な回答を書かせることも不正防止につながります。(Smith, Duprey, & Mackey 2005)
  2. カンニングのリスクを減らし、学習の習得度合い客観的に把握するために、小テストを頻繁に実施することを検討してください。その結果、 成績評価作業が増える可能性がありますが、Gradescopeのようなデジタル成績評価ソフトウェアを採用し、 採点作業を合理化できます。
  3. オープンブックの課題やテストを検討し、生徒が暗記ではなく原理を概念的に理解していることを確認できるような質問内容にします。
  4. 小論文問題、またはSTEMの場合は短答問題と長答問題のリストを準備し、実際の試験ではその中からいくつかを選択します。 各問題の解答に制限時間を設定します。(課題の概念をしっかり理解している学生は、テストの制限時間内に問題に答えることができますが、 ほとんど理解していない学生は、回答を作成する前に引用や式情報を調べるために時間の余裕が必要になります)。


アセスメント(課題評価・採点)のフォローアップ

  1. 課題の提出期限が過ぎた後、または試験が実施された後、学生にディスカッションボードなど(授業の掲示板) を利用して課題へのアプローチ、および学んだことの要約を投稿して共有する方法もあります。
  2. 小論文やレポート課題を提出した後、 学生に引用文献を丸で囲んだ参照記事のコピーを提出させることも主体性をもたせるための学習方法として効果的です。


テクノロジーを取り入れて有効的に使う

  1. 学生が一斉に試験を受ける際には、Zoomやその他のビデオ会議アプリを利用して試験中はビデオをオンにしておくことも検討してください。 これにより、不正行為を防ぐために、試験監督や緊張感の要素が加わります。
  2. Turnitinの一連のツールのような剽窃・盗作検出ソフトウェアを使用していることを生徒に予め知らせておきます。
  3. Gradescopeなどのソフトウェアを利用して、 デジタル採点とフィードバックを可能にしましょう。
  4. オンラインでの試験が可能な場合は、一度に1つの問題のみを表示し、 学生が簡単に質問をコピー&ペーストしてしまうことを予防します。


リモート学習への移行を計画する際は、ぜひ参考にしてみてください。