ケーススタディ   ·  

【関西大学様の事例】大学院生の修士・博士論文、研究者の論文を対象にiThenticateを活用し、類似度を判定

関西大学様の事例です。2014年10月よりiThenticateを導入し、 研究不正を未然に防ぐことを目的として修士論文と博士論文に対して、iThenticateを活用した類似性チェックを行なっています。

関西大学でのiThenticate活用状況

関西大学では主に、修士論文や博士論文に対して、iThenticateを活用した類似性チェックを行なっている。 iThenticateの使用に関しては、各学部を通して教員に依頼を行い、研究支援・社会連携グループで、類似性チェックを行っている。 判定結果は、各担当教員に返却される。
研究者においては、学会誌や学術ジャーナルに論文等を投稿する際、剽窃の可能性を 未然に防ぐことを目的に、 iThenticateが利用されている。研究活動におけるワークフロ ーに組み込まれるよう、研究支援・ 社会連携グループが主体となってiThenticateの利用を促進している。


関西大学の研究推進における活動

関西大学では、研究者とともに研究活動の企画・マネジメント、研究成果のアウトリーチ 拡大等を行うため、URA(University Research Administrator)という専門性が高い人材を研究推進部に配置し、学内における研究支援体制の強化に努めている。

2021年度に国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が主催する「次世代研究者挑戦的研究プログラム」に採択され、年間20人の博士課程後期課程の学生支援を実現する等、若手研究者の支援にも注力している。
研究支援・社会連携グループでは、主に外部資金への申請支援や研究費の管理に加え、 公的研究費および研究活動における不正防止対策に注力した取り組みも行なっている。

具体的な取り組みとして、新聞等で報じられた研究不正の事例紹介や、研究不正の防止を啓蒙するパンフレットや資料等の配付を行っている。 研究倫理の実践と研究公正の遵守については、文部科学省のガイドラインに沿った対応を進めるとともに、 2022年度より専任のチームを設置することで、研究不正を未然に防ぐ取り組みをさらに強化している。


今後の課題

研究支援・社会連携グループでは、不注意から起きる自己剽窃や不適切な出典等の意図しない誤りが、 剽窃行為としてみなされる可能性があることを周知するとともに、学内でのiThenticateの認知拡大と利用促進を通じて、盗用• 剽窃の未然防止に努めたい。

「本学では2014年からiThenticateを導入していますが、研究活動において欠かせないツールであると実感しています。 今後も、学内でさらにiThenticateが活用されるよう、今まで以上に学内での啓発活動に注力していきたいと考えています。」

関西大学 研究支援・社会連携グループ 担当者


客観的な類似度数値や、類似一致箇所のソースが正確に表示され、判定結果がわかりやすいため、非常に助かっています。
関西大学 研究支援・社会連携グループ ご担当者様

関西大学

200
利用者数
2014年
導入開始 

所在地

大阪府吹田市

機関タイプ

四年制 私立総合大学

担当者 / 担当部署

関西大学 研究支援・社会連携グループ