iThenticateに関してよくある質問
iThenticateの機能について
Q : iThenticateを使用すると何が可能ですか?
A : iThenticateによって、提出前の論文を豊富なデータベース内にある既存の論文、出版物と照合し、オリジナリティをチェック、引用の表記漏れ等の剽窃が疑われる可能性がある個所を確認することができます。剽窃を防止し、より信頼性とクオリティーの高い論文を仕上げることが可能になります。
Q : iThenticateとTurnitin Feedback Studioの違いは何ですか?
A : Turnitin Feedback Studioは、主に大学や高校の教員が、オンライン上に提出された学生レポートの盗用・剽窃チェックで利用することを想定しており、「オンライン評価 (Grading)」や、学生同士がお互いのレポートを評価し合う「ピアマーク(PeerMark)」等の機能があります。iThenticateは、主に大学院、学会、政府研究機関等で利用され、研究論文の剽窃チェックや自己盗用の防止に使用されます。
Q : iThenticate内で日本語の使用は可能ですか?
A : はい、日本語を含めた13の異なる言語がiThenticate上で使用可能です。
Q : 日本語で書かれた文章でも類似性をチェックできますか?
A : はい、日本語を含めた30ケ国の言語がiThenticateで類似チェック可能です。
Chinese (simplified and traditional), Japanese, Thai, Korean, Catalan, Croatian, Czech, Danish, Dutch, Finnish, French, German, Hungarian, Italian, Norwegian (Bokmal, Nynorsk), Polish, Portuguese, Romanian, Serbian, Slovak, Slovenian, Spanish, Swedish, Arabic, Greek, Hebrew, Farsi, Russian, and Turkish.
Q : 複数の言語が一つのドキュメントに入っていても、チェックは可能でしょうか?
A : 複数言語の場合、チェック結果が適切に出ない可能性があります。なるべく一つの言語にまとめて頂くことをお勧めします。
Q : 半角カタカナもチェックの対象となりますか?
A : 半角カタカナも、チェックの対象となります。
Q : 縦書きの文書もチェックを行うことができますか?
A : 縦書きの文書は、チェックの対象となりません。
Q : リビジョン機能は、どこで利用するのでしょうか?
A : リビジョン機能を導入していると、文書をチェック終了後の結果を表示した時に「青い矢印」マークが表 示されます。 この「青い矢印」マークをクリックして再度文書をアップロード(チェックした文書と60%以上同じ内容) すると5回まで再チェックが可能です。 このチェックでは全体のチェック回数残は消費されません。
Q : ファイルサイズの大きい文書はどのようにチェックすればよろしいでしょう?
A : 画像データ等でファイルサイズ上限を超えてしまう場合は、テキスト部分だけをコピーし別ファイルに貼付け、そのファイルでチェックするのが最適な方法です。
Q : 文字コードが異なるとチェック結果がでないことはありますか?
A : 日本語環境の場合、 シフトJIS、UTF8、EUC等の文書ではチェックできております。文字化け等の問題が出る場合は 上記いずれかのコードに変換の上お試しください。
iThenticateの使用について
Q : アクティベーションメールが届きません。どうすればいいですか?
A : まずはメールボックスの「迷惑メールフォルダ」内にアクティベーションメールが入っていないかをご確認ください。もしも届いていない場合は、iThenticateのログインページ( https://app.ithenticate.com/en_us/login )上の、「Forgot password」をクリックし、パスワードをリセットします。iThenticateよりメールが新しく届くので、新しいパスワードを設定し、iThenticateへログインします。その際、メール受信設定で、noreply@ithenticate.com からのメールが受信可能になっていることをご確認ください。
Q : パスワードを忘れてしまい、ログインできません。どうすればいいですか?
A : iThenticateのログインページ( https://app.ithenticate.com/en_us/login )上の、「Forgot password」をクリックし、Eメールアドレスを入力します。iThenticateよりメールが届くので、そのメールを元に新しいパスワードを設定します。
アップロードについて
Q : アップロードできるファイルの種類はどのようなものですか?
A : Microsoft Word, Excel, PowerPoint, PDF, WordPerfect, PostScript, HTML, RTF, OpenOffice (ODT), Hangul (HWP)のファイルがアップロード可能です。
PDFで、スキャナで取り込んで作成された画像や、パスワードがかかっているものは、テキスト情報が 取れないので、エラーになります。
Q : アップロードできるファイルサイズの上限や文字の条件等はありますか
A : ファイルサイズは100MB以下、800ページ以内である必要があります。Raw Text(画像やその他諸々を一切取り払ったテ キストのみの部分)が2MB以内ですとアップロードが受理されます。
レポートには20以上の文字が含まれている必要があり、文字間が開き過ぎていない必要があります。(例: l i k e t h i s)
Q : TeXで記述したファイルの論文もアップロード可能ですか?
A : TeXファイルをそのままアップロードすることはできません。PDFファイルに変換してアップロードする必 要があります。PDFファイルに変換後、テキスト情報が取れるものであればチェック可能です。
Q : アップロードできないファイルの種類はどのようなものですか?
A : 以下のファイルタイプをご使用の場合はアップロードができませんので、ご注意下さい。
- Microsoft® Works (.wps) file types.
- Apple Pages file types.
- Spreadsheets created outside of Microsoft Excel (i.e. .ods).
- GDOC*** files (.gdoc) which are just links to online Google Document files, but don’t actually contain text or the document’s content.
文書のカウントについて
Q : 1文書としてカウントする定義は何ですか?
A : アップロードされた1ファイルに含まれる文字数によって実文書数が決定されます。
例:1ファイル内の英単語数が25,000 words以下ですと1文書、25,000 words以上50,000 words以下では2文書というようにカウントされます。日本語の場合は約2倍の約50,000文字までを1文書として扱います。
Q : Zipファイルでアップロードした場合、1Zipファイルあたり1文書とカウントされますか?
A : Zipファイル内の各文書のチェックについて1回とカウントされます。Zipファイル内に、仮に35の文書が 入っていて、全部のチェックが成功したら、35回としてカウントされます。
Q : どのタイミングでチェックした文書がカウントされますか?
A : アップロード後、チェックが完了し、パーセンテージ (%) が出た段階でカウントされます。エラーになった場合はカウントされません。
Q : 各アカウントでチェックした総文書数はどのように確認できますか?
A : ファイルをアップロードする機能の下にある「最近のアップロード」にて直近で各ユーザーがiThenticateに文 書をアップロードした件数を確認することができます。但し、確認できる内容はあくまでアップロードした件数で、「アップロードしてエラー表示がでた文書」「アッ プロードした文書が25,000 wordsを超えて2カウントとみなされている文書」などもアップロードしたとして 1件と表示されます。
ファイルのアップロード後について
Q : オリジナリティチェックの結果が出てきません。どうしてですか?
A : ご使用のインターネットの速度が遅くなっているのが原因かもしれないため、ブラウザー上で使用中のその他のページを整理後に、iThenticateより一旦ログアウトし再度ログインすることをお勧めします。
Q : 日本語の場合のワード数の数え方はどのようになりますか?
A : 日本語の論文では、システムで計算されるワード数と、日本語の語数は異なります。概算で2語で1 ワード程度になっています。
Q : 文書のアップロード後、チェック結果が出るまでに要する時間はどの位でしょうか?
A : アップロード後は数分程度でチェックが完了します。数分待っても結果が表示されない場合はページを更新して確認してください。
Q : 検索フィルターの「引用を除外する」はどのくらい機能しますか?
A : 本ツールは主に英文に対応しているため、“” で明確に引用記号が付いているものは除外されます。た だし日本語の場合、『』「」()など様々な引用記号を使うため、除外から漏れるものがあります。「参考文 献の除外」については、日本語であっても、Referenceと表題がついていれば、除外できます。
※ 機械的に処理を行いますので、全て自動で除外されることはなく確認が必要となります
Q : 論文の一部が剽窃だと判断された場合、その一文が適法な引用であった際には、 剽窃の判断から外すことは可能ですか?
A : 機能上可能です。類似したところが一覧で表示されるので、「全てのソース」というところで表示し、該当す る文書にチェックマークを入れて剽窃の判断から除外することができます。
Q : チェック結果をシェアする機能で、他機関の共同研究者ともファイルを共有できますか?
A : 機関内でアカウントが付与されたユーザの間でのみフォルダー内のレポート結果を共有することができます。 レポート結果を機関外の他者と共有する必要がある場合は、表示レポートをベースにしたPDFファイルをダウンロードし、メールにて送付する等の対応をお願いいたします。
Q : チェック終了後の結果を印刷(PDF化)することは可能でしょうか?
A : 画面下部にある「印刷」ボタンを押すとPDFで出力され、印刷が可能です。
Q : ファイルを「ゴミ箱」に捨てた場合は完全に削除できているのでしょうか?
A : ファイルを「ゴミ箱」に捨てた後、さらに「削除」した論文は完全に削除されます。
Q : 各ユーザーの画面右上に表示される「ヘルプ」ボタンはどこに繋がるのでしょうか?
A : この「ヘルプ」は、各ユーザーが利用できるのですが 問い合わせはTurnitin社に届きます、よって文面は英語で記載することが必須となります。 この問い合わせの内容と回答は、ユーザーとTurnitin社以外の方には届きません。 学内のご質問等に関しては、この「ヘルプ」をご利用せず 学内の管理者にお問い合わせいただくのが通常となります。
Q : フィルター機能にある、「小さな一致を除外する」と「小さなソースを除外する」の違いは何ですか?
A : 「小さな一致を除外する」は、マッチしたソースの内訳のワード数を対象とするもので 「小さなソースを除外する」は、マッチしたソース自体を対象とするものとなります。
例えば、200文字の文章中、 2つのソースからのマッチが合わせて5箇所あるとします。 5つのマッチの内訳はソースAから2語、3語、10語、ソースBから2語、2語 とした場合、「小さな一致を除外する」にて5語以下と設定した場合、ソースAの10語以外のマッチ及びソースBが該当し一致の対象から外されます。 反対に「小さなソースを除外する」にて5語以下と設定した場合には、ソースBの マッチ2つが5語以下となり一致の対象から外されます。
データベースについて
Q : 論文がオリジナリティチェックのために比較されるデータは現在どのくらいありますか?
A : 910億以上のアーカイブを含めたWebページ (毎日2,200万以上の新しいページがインデックスに掲載され、1億200万ページが更新されいる)、47000以上の出版物(Cengage, Emerald, Gale, Peason Proquest Pubmed/Medlin等)、2億以上の学術コンテンツ(1700社近い学術出版社の1億3500万を超える学術雑誌、本、会議議事録等 主要学術 STM Publisher: ACS, AIP/APS, Elsevier, IEEE, IOP, Springer, Nature etc)との比較により類似性がチェックされます。※ 2021年4月時点
Q : PubMedの論文もチェックの比較対象になりますか?
A : PubMedのサイト自体に表示される、アブストラクト、サイテーション、メディカルリソース等はクローリン グ対象です。紹介されている論文のフルテキストは各出版社の登録状況に寄ります。
Q : データベースのデータ更新のタイミングはいつでしょうか?
A : 提供元の各出版社によってまちまちです。最新のジャーナルが出版されたら、即データベースに入ると いうことではありません。Internetについては、毎日クローリングが行われ、随時更新されています。
Q : データベースに含んでいる言語の種類は、英語と日本語以外に何がありますか?
A : データベースに関してはこちらのページからご確認ください。
Q : アップロードしたレポートはiThenticateのデータベースに保存されますか?
A : いいえ、アップロードしたレポートがデータベースに保存されることはありません。
Q : アップロードして送信されるデータは暗号化されていますか?
A : サーバーとの通信は暗号化されています。
Q : アップロードした論文は、他のアカウントからは見ることができないのでしょうか?
A : アップロードした論文は、シェアされていない限り、他のアカウントからは見ることはできません。
類似度について
Q : 出版社は、類似度何%以上で剽窃とみなすのでしょうか?
A : 出版社によって異なるので、何%以上で剽窃とみなすのかは、出版社に確認が必要です。
Q : 類似度が何%以上を剽窃とみなすのでしょうか?
A : 類似度だけでは、剽窃しているかの判断はできません。 類似度が高くても剽窃が無い場合もあれば、類似度が低くても剽窃とみなされる場合もあり得ます。 剽窃かどうかは、各機関や学会等の専門家の目で確認の上ご判断いただく部分になります。