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なぜ学生のAIツール使用を評価することが重要なのか:教育機関のための実行可能な方策 | ターンイットイン

The Turnitin Team
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Amanda De Amicis
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2024年度に入って暫く経過しましたが、どのようなAIライティング対策をしていますか? 昨年度よりは落ち着いて対処できているでしょうか。ChatGPTの登場から1年以上が経過した今、教育機関の戦略的ビジョンにAIツール対策を取り入れ、学術方針として明文化し、取り組みを強化していることが理想です。

教育界がAIライティングツールの使用について理解を深めるにつれ(場合によっては日々の実践に取り入れるケースも)、当初の目新しさは薄れてきましたが、生成AIが教育へ及ぼす影響は現在進行形で続いています。AIライティングが学習にどのような影響を及ぼすのかを知りたいという声に応えて研究者らが新たな研究成果を蓄積する一方で、教育機関の管理者や現場の教員たちも同様の取り組みを実施しています。

学生がAIライティングツールをどのように利用しているのかを観察し、表面的なレベルを超えて理解することが教育機関の優先事項であるため、ターンイットインでは「学生のAIライティングツール使用にどう向き合うべきか:教育機関向けの実用的な戦略」というeBookを作成しました。このeBookでは包括的な視点から次の4点を柱としています。
・学術・研究の公正性を守る
・学生の独自の思考を育む
・教育者が変革を主導できる環境を整える
・本質的な学びを実現するために、教育・評価を適応させる

学術水準とインテグリティ基準を守る

生成AIが教育にもたらす新たな現実に即して、学術方針とインテグリティ方針を改訂することが、質の高い教育を維持し、教育機関の評判を将来にわたって守るためにきわめて重要です。学生がAIライティングツールを使用するとなると、オーサーシップや評価方法、学習成果物に関するこれまでの基準を見直す必要があります。学術環境のなかで生成AIツールのどのような使用をどこまで許容するのかを第一に考えなくてはなりません。

この点について、ターンイットインのeBookでは次の3つの課題に触れています。
・AIライティングツールの導入が進むにつれ、その使用を管理する枠組みが必要となっている。
・AI生成テキストを特定することで、各教育機関が定める、学習の公正性と正確性に関するガイドラインの順守につながる。
・ターンイットインのAIライティング検知が教育機関をサポートし、AI時代における学術水準とインテグリティを維持する。

AIの勢いを示して、タイトンパートナーズの2023年の「タイム・フォー・クラス」調査*と北米人口統計報告では、教育者の50%以上が学生が将来、職業上で成功するために生成AIツールが必要になると「強く信じている」と回答しています。学生にAIライティングの準備をさせるうえで教育が果たすべき役割は明らかで、課題は、従来の学習プロセスの範囲内でAIツールを習得できるようにバランスをとることです。

ターンイットインは、学生がいつ、どこでAIライティングツールを使用したのかを知ることが教員の喫緊の課題であると認識しています。ターンイットインのAIライティング検知機能は、人間の書いた文章と機械が生成した文章を見分けるうえで、人間的な限界を超えた能力を有しています。これにより教育機関はあらかじめ設定した基準に沿って管理し、AIライティングツールの責任ある使用を促すことができます。AIライティング検知ツールの最も重要な目的は、懲罰的措置をくだすことではなく、AIライティングツールの使用について学生と対話をもち、指導に役立てることにより、AIツールの不正利用を予防し、スキルの1つとして使えるようにすることです。
*ターンイットインがこの調査のスポンサーです。

学生の独自の思考力を養う

AIライティングツールの登場により、学生の学習体験を強化して将来の職業へ備えさせなくてはならない、という教育機関へのプレッシャーが強くなりました。AIが社会に浸透するにつれ、学生の創造力と独創力の育成がますます重要になることは間違いありません。オーサーシップに関するこれまでの基準を見直し、何をもって学生の独自の成果物とするのかを考え直さなくてはなりません。

この点について、ターンイットインのeBookでは次の3つを強調しています。
・AIライティングは、学生が将来の教育や職業で成功を収めるために身につけるべきスキルである。
・学生は授業のなかでAIライティングを活用し、スキルアップするための指導を求めている。
・ターンイットインのソリューションを活用すると、形成的評価を通じて学生の創造力と批判的思考力を養うことができる。

チャンとフー(2023)は香港で高等教育における生成AIの活用に関する学生の意識を調査し、「熱意と懸念が、さまざまな感情を伴って複雑に入り交じった状態」であることを発見しました。10学部399人の学生がその調査に参加し、AIを大学のカリキュラムに組み込むことは必要不可欠で、AI基盤社会で競争して成功を収めるためのスキルを身につけたい、との意見を示しました。

人間だけが提供できる学びの証拠を引き出すために評価方法を改善することも、学生の学びを促すための一つの手ですが、生成AIツールを全面的に禁止するのではなく、バランスよく取り入れることを促すアプローチでなくてはなりません。AIライティングを学習に役立たせるには、学生と機械の共同作業がどこから始まり、どこで終わっているのかを明確にすることが必要で、AIライティング検知の導入に際しては学生の利益を第一に考えなくてはなりません。

ターンイットインのAIライティング検知は効果を最大化する一方で、20%以上をAIが生成した文章における誤検知(完全に人間が書いたテキストをAI生成と誤認すること)の割合を1%未満に抑えるようにしています。ご留意いただきたいのは、ターンイットインのAIライティング検知技術は、類似性チェック機能と同様に、不正行為の判定を行うわけではない、という点です。教員が学術方針や組織の方針に沿って、十分な情報に基づいた決断をくだせるようにデータを提供するのがターンイットインの役割です。

教員の変化を後押しする

ご自身の教育機関はAIに対応できていると自信をもてますか? AIライティングスキルの基準が理解され、積極的に実践されていますか? 生成AI時代の幕開けである今、教育機関は多くのことを学び、試してみなければなりません。そのためにまず、教育におけるAIの活用についてオープンな姿勢をもち、課題解決にあたる教員に適切な支援をしつつ、教員自身が変化の担い手となるよう力を与える必要があります。

この点について、ターンイットインのeBookでは次の3点を言及しています。
・教員がAIライティングツールを理解して活用すると、教育機関の成功につながる。
・AIを活用した指導法を身につけるための教員研修は必須の投資である。
・ターンイットインのAIライティングツールとリソースにより、教員はAIライティングに自信をもって取り組めるようになる。

タイトンパートナーズの2023年の「タイム・フォー・クラス」調査によると、教員の生成AIツールの使用率は2023年3月には9%であったものが、同年9月には22%へ急上昇しています。上昇してはいるものの、その数値は学生の使用率には及ばず、また、教員間でもばらつきがあります。つまり今こそ、教員の能力開発に投資して組織的なイノベーションを起こす好機であり、生成AIへのアプローチにおける格差と分断から生じうる不平等や風評被害を軽減するチャンスでもあります。

教育的な観点から見ると、AIライティング検知機能が学生の提出物の中のAI生成テキストの兆候を特定し、判断をくだす教員に情報を提供することで、学生と教員の対話が活発になります。AIライティングツールの使用が許可されていない学習課題において、ターンイットインの検知モデルにより学生の違反が分かると、指導のきっかけとなります。AIライティングをうまく活用するよう奨励されている学習課題では、AI検知機能によって学生のツール活用についての洞察を得られるため、教員は学生のスキルをより正確に評価できます。

米バージニア州のリンチバーグ大学の准教授で、カレッジライティング部署のコーディネーターを務めるレスリー・レイン博士は、ターンイットインのAIライティング検知ツールを用いてオーセンティックラーニングを推進しています。博士は「授業ではChatGPTを使って指導しており、学生達には文章構成やブレインストーミングの補助にChatGPTを使うよう言っています。(Turnitinは)「見つけた!」という検知のために使うのではありません。文章の中で学生がもっと自分の声を発せられるようフォローアップするための、自分自身への注意喚起として活用しています」と述べています。

オーセンティックラーニングに基づいた指導と評価を取り入れる

高等教育での学習評価改革が加速化する背景には生成AIの登場もありますが、デジタル時代におけるさまざまな現実に、従来の評価手法ではもはや対応しきれなくなくなっていることもあります。生成AIが労働力需要とスキルの見直しに直接影響することを考えると、AIを活用した職業実践に備える形で学生の到達度を評価する、オーセンティックラーニングとオーセンティックアセスメントが重要となります。

このことに関してeBookでは、次の3点に焦点を当てています。
・もはや目的に即していない方法を廃するために、評価改革が組織全体で優先される。
・学習の成果ではなくプロセスを評価することで、学生のAIスキルを養い、職業に備えさせる。
・ターンイットインのインテグリティ及び評価のソリューションは、オーセンティックラーニングとAIを活用した学習評価を促進する。

ジェイソン・M・ロッジは生成AIが学習評価設計に与える影響について解説し、高等教育では機械が複製できるような成果物を測定するのではなく、成果物のもととなる学習プロセスの評価へと移行すべきだと主張します。ロッジは、「学習プロセスを評価し、学習の軌跡をたどることができれば、学習評価の重要性が保たれ、インテグリティを保持できる。これは、成果物に焦点を当てた評価では不可能だ」と述べ、そのような評価を正確かつ大規模に実現するためにはEdTechツールが重要となると指摘します。

AIライティング検知は学習評価改革を代行するものではなく、AI生成テキストがどこに存在し、どのように学生の文章に影響を与えるのかを理解するためのツールです。その結果得られるデータと洞察を通して教育機関がどのような影響を受けているのかを正確に読み取ることで、管理者は情報にもとづいて意思決定を行い、教員は現場での指導にいかすことができます。また、学生が書いた文章か機械が生成した文章かを正確に解析・分析する能力は、ハイステイクス・テストや認定試験において教育機関のデューディリジェンス(注意義務および努力)と評判を守るために必要不可欠です。

AIライティング検知技術に加えて、ターンイットインのインテグリティ及び学習評価のためのソリューションは、オーセンティックな学習と評価を形成的に実行するために必要な時間とリソースの課題を解決します。学習の次のステップを支援し、さらに大きな学びを実現します。例えば、 Turnitin Feedback Studioを使って教員が「次にすべきこと」を示すフィードバックを提供すると、学生の学びを支えて、学習成果の向上につながることが明らかになっています。

本記事では、eBook「学生のAIライティングツール使用にどう向き合うべきか:教育機関向けの実用的な戦略」の簡単な概要を紹介しました。eBookではAIライティング時代に行動計画を立てるために学部長や教育主任が考慮すべきことについて包括的な視点から解説しています。もっと詳しい研究データや洞察、アドバイスをご覧になりたい方は、以下のリンクよりeBookをダウンロードしてください。

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